亜鉛メッキ,ニッケル,クロム,金属,加工,記号,方法等-JIS用語

 

ニッケルめっき/亜鉛めっき/亜鉛合金めっき



電気めっき及び関連処理用語において、”d) めっき処理”に分類されている用語のうち、『ニッケルめっき(ニッケルメッキ)』、『亜鉛めっき(亜鉛メッキ)』、『亜鉛合金めっき(亜鉛合金メッキ)』のJIS規格における定義その他について。

亜鉛メッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキ、クロメート処理等、金属材料のメッキ加工(めっき加工)などに関する主な用語として、電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)において、”d) めっき処理”に分類されている電気メッキ関連処理用語には、以下の、『ニッケルめっき(ニッケルメッキ)』、『亜鉛めっき(亜鉛メッキ)』、『亜鉛合金めっき亜鉛めっき(亜鉛合金メッキ)』などの用語が定義されています。

電気めっき及び関連処理用語(JIS H 0400)
⇒【 d) めっき処理 】


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > d) めっき処理

番号: 4010

用語: ニッケルめっき(※1)

定義:
ニッケルイオンを含む電解質に直流又はパルス電流を流して、陰極上に金属ニッケルを析出させる処理。

対応英語(参考):
nickel plating


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > d) めっき処理

番号: 4011

用語: 亜鉛めっき(※2)

定義:
亜鉛イオンや亜鉛錯イオンを含む電解質に直流又はパルス電流を流して、陰極上に金属亜鉛を析出させる処理。

対応英語(参考):
zinc plating


分類: 電気めっき及び関連処理用語 > d) めっき処理(※2)

番号: 4012

用語: 亜鉛合金めっき

定義:
亜鉛メッキ液に、他の金属イオン又は錯イオンを添加して通電し、陰極上に亜鉛と添加金属の合金を析出させる処理。

対応英語(参考):
zinc alloy plating


(※1)
ニッケルめっき(ニッケルメッキ)には、以下のJIS規格などがあります。

JIS H 8617
ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

JIS H 8626
工業用電気ニッケルめっき及び電鋳ニッケル

JIS H 8617(ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき)では、鉄及び鋼、銅及び銅合金、亜鉛合金、アルミニウム及びアルミニウム合金素地上に防食並びに装飾の目的で行った有効面のニッケルめっき(ニッケルメッキ)、銅-ニッケルめっき、ニッケル-クロムめっき(クロムメッキ)及び銅-ニッケル-クロムめっきについて規定されています。
これらのメッキには、二層ニッケル、マイクロクラッククロム、マイクロポーラスクロムなども含みます。
また、黄銅めっき(黄銅メッキ)も含みますが、黄銅メッキ(真鍮メッキともいい、銅イオン、亜鉛イオン又はそれらの錯イオンを含む電解質に直流又はパルス電流を流して、陰極上に銅と亜鉛の合金を析出させる処理)は、銅メッキ(銅イオン又は銅錯イオンを含む電解質に直流若しくはパルス電流を流して、陰極上に金属銅を析出させる処理)に含めています。

(※2)
亜鉛メッキ及び亜鉛合金メッキに関連するJIS規格には、以下などがあります。

JIS G 3302
溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3312
塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3442
水配管用亜鉛めっき鋼管

JIS G 3537
亜鉛めっき鋼より線

JIS G 3542
着色塗装亜鉛めっき鉄線

JIS G 3547
亜鉛めっき鉄線

JIS G 3548
亜鉛めっき鋼線

JIS G 7302
鉄線及び鋼線用亜鉛めっき(ISO仕様)

JIS G 7303
フェンス用亜鉛めっき鉄線及び鋼線(ISO仕様)

JIS H 0401
溶融亜鉛めっき試験方法

JIS H 8610
電気亜鉛めっき

JIS H 8625
電気亜鉛めっき及び電気カドミウムめっき上のクロメート皮膜

JIS H 8641
溶融亜鉛めっき

JIS G 3321
溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3322
塗装溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯